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突然ですが、ここで英語の the / aの問題です。
(   )に入るのは、the / a 、どちらにするのが、普通でしょうか?

1a.   Mr. Tao is ( the / a ) principal of a high school in my city.
1b.   Mr. Shimada is ( the / a ) teacher at a high school in my city.

状況にもよるでしょうが、正解は、1a が "the" 1bが "a"。

あるいは、所要である店の店長と話があり、店にいって
店長を呼び出してもらう場合:

2a.  " I need to talk to ( the / a ) chief of this store. 
       I'm his nephew."

2b.  "I don't know his or her name, but
        I need to talk to ( the / a ) chief of this store.
        I got this jacket here yesterday, but it has got a huge hole inside the pocket."

これまた状況にもよるでしょうが、正解は、2a, 2b とも "the"。

上のタネ明かしは後ほど。

英語のいわゆる『冠詞』の theとaの区別、
これは"教育"英語の文法にかかわる者にとっては、つねに悩まされる問題の1つでして・・・

 注:"教育"英語と言うと、
   それを言うなら前後が反対で、英語”教育”だろ、とつっこまれそうですが、
   ここではあえて教育英語の文法ということで。
   お硬い分野でなら『伝統文法』とか『学校文法』、あるいは『規範文法』と
   よばれている英文法のことと思っていただければ幸いかと。
   暮らしに身近なところでは、『受験英語』とほぼ同じと思って頂いても、
   よろしいかと。
   ただ、この”受験”英語という言葉の響き、個人的には何かトゲがあって
   好きになれません。ということで、ここでは"教育"英語と呼ばせてもらいます。

まぁこんなあたりで、教育英語という呼び方の注釈はおしまいにして、
本題の the/anの『冠詞』について、思うところを少しばかり詳しく書いてみます。

 再び注:これからの話は、実際に英語を使うとか、英語を教育するという応用よりも、
     たんに知的好奇心だけで英語を分析している人たちにとっては
     ある意味あたりまえの話になりますので、ご了承を。

例えば、the 、これは教育英語で、多くの方がご存知の通り
冠詞は冠詞でも”定”冠詞よばれているわけですが
では、この”定”とはいったい何なのか? 
これが冠詞を理解する大きなポイントでして。

個人的な印象では、教育英語では、この定冠詞の”定”は、おそらく
『特定』の”定”であって
『限定』の”定”ではないようです。


というと、『特定』も『限定』も同じやないか! どっちも”定”と同じ字を使っているんだから、と
これまた、つっこまれそうですが。

ところが、この『特定』と『限定』、英語に戻してみると、全く別物でして。

『特定』⇒ Specific 
『限定』⇒ Definite 


ご覧のとおり、英語にしてみると"Specific"と "Defnite"、どこをどう見ても
何の共通点もない、全くの別物。

こんどは、このSpecific とDefinite、この2つの意味合いの違いを少々詳しく:

Specific 『特定』は、自分の示したいものを『明らか』に特定すること。
少し長めに言い換えると、このSpecific にとって大切なのは、次の2つ。

Specificとは、自分の示したいものを、
『いろいろと他にもある中から』、『明らか』にする。

Specific:特定でポイントになるのは、『 』でしめした2箇所。

1)『いろいろと他にもある中から』、
2)『明らか』にする


これに対して、Definite 『限定』は、このスペルを分解してみると一目瞭然。
そのスペルが示すように、Definite、De - fini -te になり、
ちょうど中央(語幹)の fini が、finish と同じ意味合いの『終わる、終わらせる』、
つまり、もうこれでおしまい、これから先は無いこと。

このDefiniteにとって大切なのは、ただ一つ。

1)『これから先は無い』こと。


まだ、これでは『特定:Specific』と『限定:Defnite』の違いが
今ひとつスッキリしないとあれば、次の穴埋め問題をご覧あれ。

場面:あるお店が新規に開店し、その開店セールで
   粗品をプレゼントする。それにあたって出す広告の文面として:

広告の文面:先着50名さま(限定・特定)で、粗品プレゼント。

この文面で、(  )に入るは、当然、『限定』になるわけで。

注:もし、ここで(  )に『特定』が入ると思った方は
  まことに申し上げにくいのですが
  日本語の習得をどこか失敗されているということで・・・

そんな話は、横においておいて、上の新規開店の件に話を戻すと
先着50名さま限定ということは、プレゼントは50名分しかなく
51名からは、なにもプレゼントが無いことになります。
つまり、『限定:Defnite』とは、『これから先は無い』ことになるわけです。

これに対して、『特定:Specific』は全く別の場面で使われます。
たとえば、次の場面などはいかがでしょうか?

場面:ある数学の問題を、クラスのみんなで解いてみたが
   ほとんど全員が不正解。
   ただその中で、数人だけが見事に正解した。
   この結果を、先生がみんなに知らせる

そこで、次の文面で、(  )に入るのは、どちらになるでしょうか。

「今回の問題、とても難しかったみたいで
 ほぼみんな不正解だった。
 でも、(限定・特定)の子たちは、正しい答えを導き出していたね。」


この場合、多少悩むからもしれませんが、
おそらく『特定の』もの、こちらの方が、より自然な響きになるかと思います。
だとすると、『特定』という場合は、
不正解だった子たちが、”他にたくさんいる中”で、一部の子たちだけが正解といった具合に
”他にもある中”から特定のものを選ぶことになります。
つまり、『特定:Specific』を使う場面では、『限定:Specific』とは反対に
他にも何かがあるわけです。

この辺りで、もう一度、『特定:Specific』と『限定:Definite』のポイントを書いておきます。

『特定:Specific』⇒『いろいろと他にもある中から』、何を指し示すのか『明らか』にすること。
『限定:Definite』⇒『もう他にはない』こと


これを使って、冒頭の英語の穴埋め問題を見なおしてみると、
まず

1a.   Mr. Tao is ( the / a ) principal of a high school in my city.
1b.   Mr. Shimada is ( the / a ) teacher at a high school in my city.


ここで重要なのは、principal:校長、それと teacher:教師 の限定の度合いの差。
高校ともなれば、かなりの数の先生がいるわけで、その意味で、

ポイント1)Shimadaさんの他にも先生がいる ⇒ 限定されない 
ポイント2)the は、限定を表す / a は、非限定を表す

となれば、
ポイント1+ポイント2=
先生: teacher は、Shimadaさんだけに限定されないので、a teacher となる。

これに対して、

ポイント3)校長はTaoさんだけで、他にはいない=限定される
ポイント2)the は、限定を表す / a は、非限定を表す

となれば、ポインの3+ポイント2=
校長:principal は、Taoさんだけに限定されるので、the teacher となる。

次は、

2a.  " I need to talk to ( the / a ) chief of this store. 
        I'm his nephew."

2b.  "I don't know his or her name, but
        I need to talk to ( the / a ) chief of this store.
        I got this jacket here yesterday, but it has got a huge hole inside the pocket."

ここで鍵を握っているのは、chief:店長 という単語。

ポイント4)this storeのchief:店長 は、一人だけで他にはいない
ポイント2)the は、限定を表す / a は、非限定を表す

ポイント4+ポイント2=
chief:店長は、限定されるので、the chief となる。

この2a, 2b の例文で、注目すべきことは、
この文に出てくる『 I:私』と『chief:店長』の人間関係。

2aでは、『私』にとって『chief』がだれであるか『明らか:特定』である。
なぜなら、" I'm his nephew." とあるように、
『私』と『店長』の人間関係は、『叔父と甥』と『明らか:特定』なので。

これとは逆に、
2bでは、『私』にとって『chief』がだれであるか『明らか:特定』ではない。
なぜなら、 "I don't know his or her name"とあるので
名前も知らないということは、おそらく一度もあったこともないから
『私』にとって『店長』は、『だれか明らかではない:不特定』と考えるのが自然。

ここで、さらに興味深いのは、一般的な教育英語の文法の問題点。

教育英語では、the は、
『定』冠詞と呼ばれているが、その『定』は
他にないことを示す『限定:Definite』ではなく、
何かはっきり明らかになっていることをしめす『特定:Specific』として扱われている。


もし、the を限定ではなく、特定とすると、
上での2b(私とchiefが、赤の他人の関係)では、

ポイント5)chief が誰であるか明らかにならない ⇒ 不特定(Not specific)
ポイント6)<いわゆる教育英語では> the は、特定 / a は不特定

ポイント5+ポイント6=
chief は不特定なので、a chief となるはず。

ただし、2aばかりでなく、2bでも、
一般的な状況なら英語は、a chief ではなく
the chief とするのが普通なので、教育英語のようにthe を特定とすると
誤ったものが出来上がるといった具合。

と、ここまで
『特定:Specific』と『限定:Definite』を、きっちりと区別することの利点を
the を『特定:Specific』ではなく『限定:Definite』することで
話してきたつもりなのですが、お分かり頂けましたでしょうか。

ちなみに
一般的な教育英語が、the を『限定』ではなく『特定』としていることは
市販されている中高生向けの英文法書などを見るなり
ご自身が、今までどう習ってきたかの記憶をたどれば、すぐにお分かりいただけるかと。






 

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